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金融電卓

はじめに

この記事では、積立て投資の計画を立てるのに便利な金融電卓について、簡単な説明と幾つかの例を挙げてシュミレーションをしています。積立てシュミレーションのツールとして色々なサイトで同様のものを利用可能ですが、ここでは投資信託の格付けを行っているモーニングスターのものを紹介します。無料で使えますので、以外リンクからどうぞ。

https://www.morningstar.co.jp/tools/simulation/index.html

金融電卓とは?

資産形成のための利回り計算などを簡単に行えるツールです。画面は以下の様な感じで、空欄にそれぞれ数値を入れると、必要な利回りが計算されます。

どれぐらいの金額を、どれぐらいの期間積み立てて、目標額◯◯円にするためには、どれぐらいの運用利回りが必要かと言ったシュミレーションが簡単にできます。必要な運用利回りを計算することで、自分がどの程度リスクを取れば良いのか把握することができ、資産運用の計画を立てやすくなります。

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取れるリスクは人それぞれ

仮に5%の利回りが必要とします。この場合、債権(ジャンク債などのリスクの高いものは除いて)の利回りでは足りませんから、株式メインのポートフォリオを組むか、債権を積極的に組み入れるなら積立て額を増やす必要があります。運用期間を長く取れたら良いのですが、時間的な制約は最も大きいです。40歳から老後資金を作り始めるのであれば運用期間は20~25年(定年後バリバリ働く人は別ですが)、お子様が生まれた直後から大学の学費を積立て始めるのであれば約18年です。

この様に、資産運用の目的や必要な金額は人それぞれ、取れる(取るべき)リスクも人それぞれです。資産運用に当たっては、その目的を明確にし、自分がどの程度リスクを取れば良いのか把握する必要があります。金融電卓を使えば簡単にシュミレーションできますので、ぜひ一度ご自身で試して頂ければと思います。以下、幾つかのモデルケースについてシュミレーションしてみます。

【ケース1】子どもが生まれてすぐに大学費用を積み立てる

以下の記事によると、大学の学費は私立理系で540万円(入学料25万円+授業料110万円+その他)とのことです。部活やサークル活動、下宿をする場合はもっと掛かりますね。下宿した子どもに月10万円(480万円/4年)を仕送りをするとして、ざっくり1000万円です。やや高めですが、地方にお住まいの方などは特に、想定していていい水準です。

https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/42922

試算運用してみます。初期費用ゼロ、毎月の積立て3万円で18年間運用した場合、年率利回り4.6%あれば1000万円に到達できます。リスクはありますが、株式メインのポートフォリオであれば到達可能と考えられるレベルです。以下、実際に計算した結果です。

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【ケース2】1000万円貯めた学費を4年間掛けて取り崩す

金融電卓は資産を貯める時だけでなく、運用しながら取り崩す時のシュミレーションにも使えます。【ケース1】で子どもの学費用に貯めた1000万円ですが、大学に通う4年間で運用しながら取り崩した場合はどうなるでしょうか。想定利回りは、コンサバ気味に3%として、以下計算してみます。

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月々22.1万円を受け取れる計算になります。うち10万円/月は授業料の支払いに充てるとして、12万円/月の仕送りは可能ですね。

おわりに

誰もが必要を感じて資産運用を始めようと思う訳ですが、その目的は明確でしょうか?

何年後に幾ら欲しい?

積立て可能額は?

その時に必要な利回りは?

ご自身と向き合って、資産運用を始めて頂ければと思います。

そのためのツールとして、今回は金融電卓を紹介しました。以下まとめです。

 

資産運用の目的を明確にし、どの程度リスクを取れば良いのか把握する

・金融電卓は、そのために必要な試算を無料で簡単にすることが可能

 

最後までご覧頂き有難うございました。